荒川ライン下り


[ プロローグ ]
 早いもので2005年もすでに1月下旬を迎えようとしていた。最後に行ったツーリングは昨年12月22日(水)の箱根良道ツーリングだった。あれから4週間、シフトやら決算やらに追われ僕は久しく走ってない。納車してから4ヶ月ずっと2週間措きに出かけていたのに。これはいけない、ガソリンの少ない(恐らく残り1.5L程)タンク内部もそうだがバッテリーも少し心配、少しでもホーネットに乗らねば。しかもこの4週間に得たゴアテックスグローブ、ハンドルアップスペーサー、エンジンオイル(交換)等、試すことも多いはず。

 本日の天気は曇りだ。予報では正午から晴れ。気温も正午以降は10°を越えるという。うん、ツーリング日和。急いで仕事へ向かう。

 出勤して仕事を終わらせたのは午前11時30分。急いで工具を持ってハンドルアップスペーサーを取り付ける。簡単だな〜と思った瞬間、風か振動によりホーネットを70°の角度に倒す・・・3M幅道路の角度のついた溝でやる自分がいけない・・・やっちまった、門との衝撃でフロントフェンダー2cm程擦傷、リヤカウル2mmほど削れ(泣。まぁいいや、フェンダーはコンパウンドで、カウルは諦め(汗。昼を食べに戻り(8ヶ月の子にお昼ご飯与える担当です)昼食休憩、13:00ホーネットを繰り出す。平和橋通りに出て水戸街道(国道6号線)へ。エネオスで給油した時、(あ、空気圧、もう4ヶ月調べてない!?)とお願いすると、*「前輪2.0、後輪2.1しかないですねー」、前輪0.25、後輪0.4減っていた(汗。どうりで箱根でタイトなコーナーで挙動が変だったわけだ・・・これ以上は危険、毎月チェックは基本だな、やはり。

 給油を終えて水戸街道へ戻る。さて荒川ライン下りをするには荒川の土手沿いを走ることになる。
@東河岸沿い
A西河岸沿い

 @はこのまま橋を渡らず下ってゆけばいい。が、高い堤防で何も見えない道路
 A走行可能区間が短い。しかし開放感はある

当然のごとくAをチョイス。

 四ツ木橋と新四ツ木橋を渡ってしまうと西河岸を過ぎた墨田区内となってしまう。左に逸れて首都高四ツ木IC方面へ。T字路の交差点を右折で首都高6号線、左折で湾岸行き。堤防道路へ出るには左折して首都高に登らず、直進するのだ。

 車で何度となく通っている堤防道路。バイクでは初走行だ。がらりとフィーリングがかわることだろう、楽しみに旧四ツ木駅前を通り過ぎた。

 旧四ツ木駅を過ぎる堤防道路から唯一対岸に渡れる木根川橋となる。「木根川橋」という歌詞さえある立派な橋なのだ。なかなかに交通の要衝で交通量が多く、ゆっくり停車して写真がとれないほど。大きな荒川を渡す木根川橋は300Mほどあり、鉄骨の長い橋で徒歩の人は疎ら。歩道には釣り人が佇んでいる。
 木根川橋を渡ると3又となる。右折で水戸街道、直進で亀戸、左折で新堤防道路。
 左折で新堤防道路へ入る。途端に空が開けてくる。左手に高原を思わせる山肌に似た堤防。久しぶりに血肉が踊って来た。(高原・・・無理あるアルヨ・・・><)
 どこまでも長く伸びる堤防沿いのストレートを行くとアップする路面に出くわす。堤防道路なだけに大半は空と住宅しか見えないのだ。このアップを登ると景色が視界に飛び込んでくるのだろうか!?
 登りあがるとなんと道が分身していた。といっても左手はガードで入れない。どうやら左手が旧道で右手に新道が出来た模様。なぜ新道を作ったのだろうか。写真に見える水門の為?国土交通省さん何ででしょう?気になるので再度チェックしにゆこうと思います。
 堤防道路の中でも有数の高地に出ました。さて景色はというと、湾岸線に伸びる首都高速が綺麗に伸びていた。空は高く、青く、川の流れの様にのんびり散歩を楽しむ老人と犬。ちょっと一服して行きたくなるような風景。
 先へ進む。すると分岐となる。気持ちとしてはこのまま堤防上を走りたいのだが降りることになる。何故かって?左を行くと蔵前橋通りに出てしまい、葛飾区へ渡ることを余儀なくされるのだ。仕方なく折り始める。この先はスピードだして降りると空中に浮かぶような感覚に襲われる。ダウンの段差が激しいく飛び上がってしまうのだ。
 そして蔵前橋通りの下。ガーン、今日は工事中のようだ・・・迂回しろってことだけど、民家が密集していていやな感じ。やっぱり大型車の対面通行が無理で詰まってるし・・・方向感覚を頼りに物凄く大回りしてみよう。たった150M程の距離を迂回で1kmは行きそうだ。
 なんとか迂回して再度分岐を登り土手へ出る。
 また空が開けた。やはり僕は空が開けていることが嬉しい。物凄く道が伸びている。この先はどんな道がまっているのか。
 このゆるやかなワインディング。ツーリングに出て嬉しくなる一瞬。
 あらら、また高度を下げてしまう。この橋は新小松川橋。国道14号を渡す橋だ。ここを右折するとトイザラスのある亀戸となる。さらに南下するために直進する。
 首都高7号線下。なんだか土手風景ががらりと変わってきた。路面も高規格な気がする。う、うれしいよー。
 どうやら土手は散策のできる公園っぽくなっていた。バイクを停めて散策したいのだがなんだか白バイがよく通る。駐車禁止なので止めておく(汗
 右手は団地が密集している。どうやら都営団地だ。いいなー綺麗な団地。美しい町並みだ。競争率はげしいんだよな。けどもし住めたとしても通勤いやかも。なにせ現状は徒歩1分の好条件だから。しかし良い環境は子育てには良いんだろうな。
 都営新宿線新大島駅を越えると陸橋を潜る。ここで軽自動車が白いVFR800につかまってたっけ(汗
 右手には風の広場と呼ばれる大島小松川公園があった。名前に惹かれる。次回は登ってみようかな。こういうことからして葛飾区とは違うんだな〜。整ってるな、江東区や江戸川区は。
 先に進むとどうやら行き止まり。工事中らしい。残念、新堤防道路完成状況は6割といったところだろうか。早いこと開通して東京湾まで一直線に出れるようにならないかな。そうなればお台場までのツーリングコースに良いと思った。
 仕方なく、右折して都道477号線を下る。あれに見えるは、新清砂大橋。瀬戸大橋ほどではないが、とても大きく、雄大。高規格で道も綺麗。ああ、旅立ちたくなる光景だ。無念だがよいものを見れたのでここで終点とし引き返すことにした。
 結局90分も乗り続けてよいビューポイントで休憩することもできなかったので、自宅に近い土手へ向かった。そう、ここは納車した翌日訪れたポイントなのだ。あれは9月1日、まだ河川敷の芝が青々していたっけ。でも秋冬の柴犬のような芝風景も嫌なことを忘れることができる。なんでここの風景好きなのかな、多分人類の英知である高速道路と自然が一体となって眺められるからかな、とか考えながら一服して帰路に着いた。(おわり)
[ あとがき ]
 今回は一風変わった人工の風景を尋ねるツーリングです。だれもが仕事や通勤で通るような道です。しかし趣味性を持つ愛車で走るとどう感じるのか、という発想から思い立ってみました。これがですね、意外と開放感あるんですよ、ゴミゴミした、渋滞するような市街地走行より全然良いのです。やはりツーリングは開放感、広い空、がポイントかな、と思います。みなさんも是非1日暇が取れない時間の無い時は近くの川にでも出かけてみては如何でしょうか。会社のような閉所より少しは日常から脱出できると思いますよ、お試しあれ^^
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