クラッチワイヤー

 変速機構を司るレバーを結ぶワイヤーのメンテナンスです。ワイヤーも消耗品ですが、しっかりメンテナンスする人のワイヤーは10万km以上持つそうです。ワイヤーはオイルが切れるとクラッチ操作が重くなったり、ぎこちない操作感となります。ずっと乗らずに保管しといても乾燥するし、雨の中の走行を多くしている人のワイヤーは油分が飛んでしまいます。その結果錆びが発生してワイヤーが切れてしまいます。そうなる前にワイヤーに注油をしましょう。


作業難易度 : ★★☆☆☆
作業時間 : 15分
作業頻度 : 3000km/半年
必要工具 : 車載工具(12mm・14mmスパナ)
使用ケミカル : ワイヤーオイル(CRC556等)・グリス
 エンジン周りにあるクラッチのロックナットを12mmスパナを使用して左に回して緩めます。(ホーネットはエンジン右側にあります)このナット類のステーは意外と柔らかく曲がりますので固着している場合はアジャスタにスパナを当てて固定して緩めます。
 次は14mmスパナでアジャスタを右に回して緩めます。出来る限りめいいっぱい緩めてください。ワイヤーを最大に引き伸ばす為です。例のごとく固着している場合はスパナをあてがって緩めます。
 次はクラッチレバーへ移ります。ロックナットを回して緩めます。その後アジャスタを回してクラッチレバーの遊びが最大になるようにします。
 緩めたらアジャスタとロックナット・切り込みの3つの溝を一直線にします。ワイヤーパイプを引っ張ってワイヤーをワイヤーガイドに沿って外し、切り込みからワイヤーヘッドを抜き出します。
 抜き方は図の矢印の方向に力を入れる感じです。するとワイヤーヘッドが出てきます。
 ワイヤーチューブの入り口にワイヤーオイルスプレーをします。ここでは専用工具のワイヤーインジェクターを使用しました。(デイトナ800円前後)ワイヤーとチューブの隙間に直接スプレーしてもかまいません。その際は目・服・車体への飛び散りに注意して下さい。ケチらずたっぷりスプレーします。
 写真は一人で撮影の為ぶら下げていますが実際はインジェクターを高い位置にしてからスプレーします。
 たっぷりスプレーしたらヘッドを持って左右に抜き差しします。オイルを良くなじませ、反対側のヘッドまで潤滑させる為です。
 エンジン側のヘッドです。スプレーでの潤滑が成功すると古いグリースや場合によっては錆びが出てきます。(写真にマウスを載せてください)その為にはたっぷりスプレーして下さい。
 潤滑が成功したら、ワイヤーヘッドにグリースを塗ります。一度ヘッドを元の位置に宛がって馴染ませたら余分なグリースを拭き取ります。
 エンジン付近のクラッチアジャスターを14mmスパナで締め込んで行きます。
 クラッチレバーの遊びが1〜2cmになるようにエンジン側のアジャスターの締め具合を調整して下さい。レバーのアジャスタは微調整に利用しますが基本的にはエンジン側で調整して下さい。
 遊びが程よく出来たらクラッチレバー側のアジャスタとロックナットを締め込み固定して、エンジン側のロックナットを12mmスパナを使用して閉めこみます。出来たら、写真下にある、ワイヤーヘッドと稼動部分にもグリースを塗って余分な油分を拭き取って終了。
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