■第二章 椿ライン-湯河原パークウェイ
 大観山レストハウスPAより左折して県道75号線を走る。ここは前回間違えて途中まで走った道。行き先的には熱海までどんどん下ってゆく道。通称「椿ライン」。さて、どんな道がまっているのか!?
 ガード横は何もない、驚くほど見下げてしまえる。この高所感は久しぶりだ。この空を飛んでいるような感覚、山岳道路と言っていいだろう。それにこの写真のワインディング、尾根を伝ってキュートなライン、今からあそこまで向かうのだ。心が高揚してくる。はやくあのうねりを走りたい。やはり椿ラインは下りをチョイスして正解だった。
 伊豆の山の稜線を眺めながら、ぐんぐん高度を落としてゆく。前回はあの辺を走ったのだろうか、と懐かしく思う。
 途中、3畳くらいの展望台がありバイクを停めてみた。箱根の山々はようやく緑の衣を脱ぎ始めたようだ。椿は花を咲かせていた。多いところでは椿並木となる。椿ラインと呼ばれる由縁。
 さっきの展望台の下のコーナー。空を飛んで見えるとんでもない180°下りかーブ。ものすごい高所、かならず減速されたい。そうそう、ここを左に歩いてゆくと「頼朝の〜」とかいう史跡のようだ。
 180°コーナーからしばらく行くと、つづら折れのカーブが見下ろせたが、それとともに木々が目立ち始め、景観を楽しめる範囲は終わってしまった。あとは椿林や木々のワインディング。補修により路面が極端に凹凸のある箇所もありスピードの出し過ぎは注意したい。
 椿ライン分岐点があり右折で湯河原温泉に出た。なんだか台風が来たら落ちそうな、昭和初期のようなデザインの古めかしい看板。道のほうも老朽化しているのだろうか。湯河原パークウェイスタート。
 走り始めると、鬱蒼とした竹林に包まれる。開放的な道路を期待したい。
 特に厳しいコーナーもなく、椿ラインで落とした高度を取り戻すように登ってゆく。すると大分遠見ができるようになってきた。写真に見える山には道路が巡らされていた。きっとあそこまで行くのだろう。出口、湯河原峠か?いやー気持ちよくなってきた。
 高い木がなくなり、空が開けた。写真には木で隠れてしまっているが、フックのようなコーナー、割とここが気持ちよかった。
 カーブを抜けると木のない空へのコーナーが待っていた。ようやく山岳道路となるのか!?と嬉しくなってきた。
 山岳道路かな?よし、楽しむぞ!と思っていたら、湯河原パークウェイ終点の料金所だった・・・ここを右に行くと伊豆スカイラインとなる前回も見た料金所。今回は工事中だった。オフシーズンだしこれからの雪などを考えると今のうちに補修工事、といったところか?撤去で無料化だったりして?
 箱根峠を目指す。箱根峠までの県道20号線は稜線上を走る気持ちよい道路。晴れていれば下界の駿河湾と沼津市街が一望。昔からこの道路、車でも、箱根-湯河原をただ結ぶ道路ではなく気分の良い道路、という位置づけが自分の中にあった。
 このなだらかな秋色の景色、高原を彷彿とさせる気持ちよい道。箱根峠までもう目前だ。
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