初春の千葉へ

プロローグ

４月に入り愚図ついた天気が続いていた。３月４月は従業員の入れ替えが年で一番激しく、募集、採用、教育、と忙しい日々を送っていた。 　２週目に入ると一気に最高気温２０℃オーバーとなりそうな予報が発表された。しかも６（水）晴れ、気温２４℃、に、２４℃〜！？まぁ最近の予報は恐ろしく外れることがあるので半期待でいたのだが、実際ツーリングに出るかは前日夜まで悩んでいた。 悩みの元は、 　・夏物アパレルを３万円買い込んで資金少なし 　　（メッシュジャケット・グローブ、レインウェア、タンデムベルト付ウエストポーチ） 　・学生が春休み最後で昼間教育できる最後の日 などなど・・・ 　しかし 「次いつ行けるかわからないんだから、行ってきなよ、こどもは私見てるから」 という妻の一言で行く気になった。 （そうだ、本当に次行けるのはいつかわからない・・・） 決意すると行き先を考えた。 　�@箱根 　�A那須 　�B伊豆 　�C千葉 がすぐ頭に浮かんだ。 �@箱根は、去年最後のツーリングで訪れた時、芦ノ湖・箱根スカイラインが良かったので逆アクセスしたいと思った。しかし疲労を残さず早めに帰るには渋滞が激しすぎる。 �Aボルケーノハイウェイや那須甲子道路、那須岳をロープウェイで登ってみたい。しかし４月中旬以降でないと営業していない。 �B西伊豆スカイライン、距離の長い伊豆スカイラインを気持ち良く前回と逆アクセスしたい。しかし景観は１２月中旬と同じで緑にはまだ早いかな。 ということで、�@�A�Bは却下。 �C千葉に決定する。 ルートは、 「一度走ってみたかった利根水郷ライン」〜銚子で「水平線を見ておいしいものを食べたい」〜九十九里の「シーサイドラインを快走したい」、きまり。 　さっそくMapFan.netで順路や時間を確認する。 どうやら夕方までには帰れそうだ。わくわくしてきた。 準備に取り掛かる。何気に4ヶ月近くぶりのツーリングで、何が何処にあるか、で手間取る。 あ！走りながら携帯で話せる骨伝導話話の耳ゴムが着いてない・・・こどもに無くされたようだ・・・ う、ツーリング７つ道具の一つ、ツーリング手帳が無い・・・ ぐはっ、高速でタンクバッグのずれ落ちを防止するベルトが無い・・・ 焦って探すも見つからず・・・時刻は００：４０になっていた。 （う、明日４時起きだ・・・早く寝ねば・・・睡眠不足だし久しぶりで疲れるかも） 無いものは諦めて布団に入る。しかし寝付けない・・・ 　目覚ましで目が覚めた。時刻は４：００。 最後に時計を見たときは０１：４５頃・・・２時間か・・・orz 急いで店に向かい、仕事をばりばりこなす。 驚いたのはわずか１時間３０分で終わったこと。久しぶりで楽しいからか。 ０５：１５、銚子に向けて暖気もそこそこに気合十分でアクセルを回しはじめた。

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