ツーリングをはじめよう


 こちらでは、ツーリングしてみたいという未経験者へツーリングまでの手法・道案内をしようと思います。


Step 1  ツーリングって何?

 ツーリングとは、『 バイク(自転車を含めた主に2輪)で目的(地)まで走行して楽しむ 』ことを言います。4輪で言うと『 ドライブ 』といえばわかりやすいかもしれません。走ることで楽しむことを主眼とした行為です。一般的には山、川、海など景色の良い場所へ目指してバイクで向かうこと指しますが、本人が目的を持てば通勤通学でさえもツーリングとなりえます。私が定義するには恐れ多い、奥の深い、心を豊かにする素晴らしい娯楽なのです。



Step 2  どこへゆけば良い?

 ツーリングは愛車で走りに行くこと自体楽しいものですから、まずは好きな場所で良いのではないでしょうか。慣れるまでは近場がお勧めです。ツーリングにハプニングはつきものですから、無理せず目的地を設定しましょう。
 ではあなたはどんな場所が好きでしょうか?私なら、高原ですね。草原を走る道が好きだし、目の前に現れる山を見て走る道に向かいたいです。「少し離れた友人・恋人の家」「海を見たい」「美味しいものが食べたい」など、人によって様々ではないでしょうか。私はツーリングはツーリストの数だけ存在すると思っています。大半の方は良い景色の場所に行きたいのではないでしょうか?何にせよ、まずは行き先を漠然と設定します。いくつかリストアップしましょう。

以下は目的地決定に利用すると良いものです。

ツーリングマップル 昭文社 1680円
  コンパクトで使いやすい、ツーリストのバイブルともされているガイドMAPです。
 おすすめ道路・景色・食事処・宿情報満載。
ツーリングGOGO 三栄書房 350円
  ツーリング情報満載の月刊誌。毎月19日発売。
ジパングツーリング (株)アポロコミュニケーション 350円
  同じくツーリング情報満載の月刊誌。毎月19日発売。
 
 絶景を走る新版日本百名道
  大泉書店 1365円
   道を愛する須藤英一さんが選ぶ日本の絶景に出会える道100選集です。
  道の神様と言っても過言ではありません。旧版も所有しています。激しくツーリング
  に出たくなるおすすめの1冊です。持ってないなんて損ですよ(きっぱり)。



Step 3  プランを練ろう

 目的地が仮に定まったら、次はプランニングしましょう。まずは情報集めです。

・何時に出発して、何時までに帰宅するか
・目的地まで距離はどのくらいか
・費用はどのくらい用意するか

と、まずはこの3点を考えましょう。

何時に出発して、何時までに帰宅するか
 まずはあなたの休日をツーリングに割く時間です。次の日仕事の人が多いでしょうから、朝出て夕方までに戻りたい、という人が大半ではないでしょうか。そうすると、「9時出発の17時には戻りたい」とか出てくると思います。この辺はあなたの体調・仕事内容・帰宅後の予定など千差万別ですね。

目的地まで距離はどのくらいか
 いくら「9時に出発して17時に戻りたい」、と定めても、目的地には距離があります。遠ければ遠いほど時間がかかるので、なるべく正確な距離の算出が必要です。しかし普段バイクで移動していない地に向かう場合は距離がわかりませんね。そこでなるべく正確な距離を算出しましょう。管理人お勧めの算出法をご紹介します。

 MapFan.net
 年額2079円で1年間ルート検索ができるアプリケーション。
 目的地までの距離・時間・通行料金が表示されて大変便利。
 難点を言えば、4輪メインで高速料金が普通車なこと。(要×80%)
 通過ポイントを4つ、出発到着点をあわせて計6箇所なこと。

 ハイウェイナビゲーター
 JH日本道路公団サイトで無料公開しているナビゲーション。
 出発エリアから目的ICまでの高速道路の距離・時間・料金を表示。
 難点を言えば、細かい出発地点・到着地点・首都高速の場合は出発IC
 地点を指定できないこと。

 首都高速所要時間案内
 インターネット上で走行ルート、所要時間、通行料金を検索できる
 所要時間案内システムを提供。携帯モードも提供されています。
 ハイウェイナビゲーターと違い首都高専門なナビは細かいICまで
 指定して調べることができます。

これらで距離を算出します。時間も表示されるので、必要な時間がわかりますね。

では仮に、栃木県の那須岳に向かうことにしましょう。
距離は往復400kmほど。時間を見ると6時間で帰宅できるようです。
「なんだ近いな」と、思ってしまいますがもう少し考慮が必要です。
実は休憩時間・道路状況・使用道路の選別が含まれていないからです。

休憩時間
 意外と時間を食います。たとえば高速道路で時速100kmで走行していたら、30分休むと50kmは予定より進まないこととなるのです。無理も危険ですがあるい程度疲労があっても進むことも日帰りツーリングにとっては必要なことだと思います。

道路状況
 その道路の事故・故障・渋滞・工事など、突発的な時事状況です。これはJHのサイトに道路交通情報がありますから見ておきましょう。また、各都道府県のサイトの道路情報を見ておくと工事などの情報を得られる場合があります。(静岡県のサイトは秀逸です)最悪「通行止め」なんて事態になりますから情報は重要ですね。

使用道路の選別
 これは「予算」とも密接な関わりをもってきますが、どこの道を通って向かうか、帰るか、です。
管理人は、最短ルートと、通りたい景観の良いルートを見比べてチョイスしています。また、お小遣いが足らない場合も高速道路を抑えて一般道で向かうというのも選択肢のひとつですね。

およその道路の1時間における走行距離もご覧ください。
道路 実質速度 概要
都心一般道 15〜20km/h 混雑・渋滞が激しく、1時間で15〜20kmしか走行できない。
山間道 20〜30km/h ワインディングの強い峠道。見通しや路面も悪い場合はこの程度。
郊外一般道 30〜40km/h 比較的スムーズ。
郊外幹線道 40〜80km/h 信号も少なく、飛ばす車が多いためかなり距離を稼げる。
高速道路 60〜120km/h 首都高速は60km/h、一部80km/h。遠くへ行くならやはりこれ。

・費用はどのくらい用意するか(所得の多い方は飛ばしてください)
 昨今、年収は300万時代と言われています。住宅ローン、マイカーローン、各種保険等、家計は苦しいですよね。当然お小遣い制な家庭も多いのでは?と思います。先述のMapFan.netでは高速料金が表示されます。これの80%が2輪通行料金となります。(首都高速は定額700円・その他一般有料道はMapFan.netでは未表示です)実はツーリングではこの高速料金が一番高くつくのです。

高速道路のメリット
・一般道を走るより法定速度速度が高く設定されておりスピードを出せるので距離が稼げる
 一般道で時速50kmだと50km、高速道路時速100kmだと100km進むことが出来る。
・信号が無いので(一部ある高速道路もあり)距離が稼げる
 例えば赤信号が1分間だとして時速100kmだと1分間で1.7kmも進むことが出来る。
・サービス/パーキングエリアでは御当地の様々な料理・土産が置いてある。
 休憩エリア。他にもガソリンスタンドが24時間営業しているというメリットもある。

高速道路のデメリット
・通行料が高い
 一区間(10km〜)で300〜400円ほど。遠くへ行くほど逓減制により割安。
・ガソリンスタンド給油代金が高い。
 一般的に都市部より1g数円程割高です。
・一定速度でひた走る
 冬は速度による風速で寒い。眠くなりやすい。事故を起こすと速度により死の危険が高い。

このように高速道路はメリットデメリットがありますが、管理人的には日帰りツーリングには必須な道路です。高いけど、時間をお金で買えるメリットはとても大きいからです。

あとは、一般有料道での通行料と食事代を加味して行きます。通行料は当サイトのおすすめ道路を見て頂くか、googleなどで「ボルケーノハイウェイ 通行料」などと検索すればわかるでしょう。

さて、このような感じで複合的にプランを立てて行きます。
すると、当初MapFan.netにて6時間の予定ですが、高速往復60分、昼食に30分、観光に1時間など、休憩を入れてゆくといつの間にか9時間ほどになってしまいました。これに、急に立ち寄りたくなった場合、混雑・渋滞が起こった場合等60〜120分も見ておけば十分ですね。

しかし実際には都内は混雑が日常茶飯事な地域です。朝9時では目的地には昼などの到着になり、有名観光地ともなると平日でも混雑する場合もあります。やはりせっかくのツーリングをするからには例に用いた朝9時ではなく可能な限り朝早くが良いと思います。朝5〜6時の首都高速は流れが良いですし早朝の空気は清清しくて気持ちよいですよ。



Step 4  持ってゆく物は?

 さて目的地や通路のプランニングが整ったと思います。次はツーリングに持ってゆきたいアイテムです。

必須品
免許証 当然ですが帯行義務品ですね。不携帯だと条件違反1点・3000円です。
車検証 400cc以上に交付される車検証は必須です。
自賠責/任意保険証 事故の際手続きが早いです。
健康保険証 あると事故や病気で通院の際手続きが早いです。
財布 カードを所持すると料金支払いが楽チンですよ。ポイントも付くし。地方では郵便貯金口座を持っておくと銀行の無い場合に困りません。しかし最近は大手コンビニのATMで引き出せるようになりました。一部できない銀行もあるかもしれません。
ヘルメット こちらも当然の義務品。安全面防寒性の点からもフルフェイスがお勧め。夏はジェットも気持ちよいですね。「もしも」を考えて2万円以下の物は敬遠してます。
グローブ 安全性を考えるなら必須。事故時や高速時のゴミから手を守りましょう。夏場はメッシュグローブが涼しい。他シーズンは防水・透湿のグローブをお勧め。
ウェア 夏場半袖の人を見かけますが事故時大変なことになります。最近はプロテクターを装備したジャケットが一般的になって来ました。夏でもメッシュジャケットを着て体を保護しましょう。3シーズン・ウインターと用意。
レインウェアー 山は天気が変わりやすいです。もしもの雨にも対応できるようレインウェアーが欲しいところです。近年はゴアテックスなどの防風・防雨効果のあるウェアーもあります。
ズボン 結構ジーパンで乗る人が多いですが、危険だしツーリング用パンツは様々な面で効果的です。プロテクション・パッド入りがお勧め。
ブーツ/シューズ 紐の運動靴はペダルが絡まると危険です。事故時くるぶしの殴打からも守れるバイクシューズやブーツがお勧めです。
バイクメインキー予備 もしメインキーをツーリング中無くしたら帰れません。特に近年のHISSなど最悪。別に持って行きましょう。
携帯おすすめ品
カメラ 旅の思い出を物で残せます。すぐにPCに取り込めるデジカメがお勧め。携帯電話のカメラも画素数が上がって来ましたがまだまだ低いしブレに弱いし電池切れ起こすともしもの時大変(簡易充電器はコンビニで売ってます)。
メモ帳 安価なシステム手帳がおすすめ。旅の記録を残しましょう。後日見るのも楽しいです。レポート書く人は必須ですね。
MAP ツーリングマップルやツーリング誌の0円MAPを所持すると迷ったときに助かります。余裕のある方は市街図も。
バッグ タンクバッグやウエストポーチなど、貴重品・通行券・MAPなどしまえるアイテムがあるとバイクは楽です。
ツーリングネット
/ロープ
寒暖により1枚インナーの脱着時、おみやげなど荷物が増えることもあります。バッグとネットがあればリヤシート上に積載できるのでお勧めです。
ウェットティッシュ ヘルメットシールドの虫・汚れを拭くに最適だし、メッシュグローブは指が汚れます。管理人は顔も拭いちゃいます。様々な用途に使えるのでお勧めです。

いろいろ述べましたが実際はツーリングして不足だと思ったものを徐々に揃えるのも手だと思います。



Step 5  天気をチェックしよう

さて、計画も練り、準備も整いました。もうすぐツーリングの日です。もう期待に胸膨らみますね。
しかし待ってください。もし目的に「景観の良い道路を走る」としているなら、良い天気が必須条件となってきます。雨の道路はまず景色は楽しめません。まずは天気予報をチェックしましょう。

週間天気予報を見る
 まずはツーリング日までの週間天気予報をチェックしましょう。私は以下のサイトを利用しています。
Yahoo!天気情報
次に行きたい目的地までの都道府県を選択します。例題では「那須」でしたね。「各地の天気」の「栃木」を選択して那須は北部ですから「大田原」を選択。そして「那須町」を選択します。
Yahoo!天気情報 / 栃木 / 那須町
すると、
「 今日の天気、明日の天気 」と表示されます。これは那須町のピンポイント天気予報で、6:30、11:30、14:30、16:30、18:30と1日5回更新されます。実際の時刻より少し遅れて更新されます。
これは予報の中では一番精度があります。前日によくチェックしましょう。

その下に「 週間天気 」があります。こちらは那須北部大田原地点の予報です。那須町ではありません。週間予報は県により北部、中部、南部など、数地点で発表されています。
 実際は4〜1週間前等、予定を立てることもありますから、明日の天気だけでなく、1週間前より週間天気予報を毎日チェックしましょう。特に今年05年は予報精度が悪すぎです。毎日チェックしましょう。

 上記予報ははっきり言って当てになりません。ずっと晴れ予報だったのが急に変わることもあるし、逆に雨の予報でがっかりしていたのが晴れになり嬉しいこともあります。

日照時間の多い月を把握する
 近年、異常気象なのか過去のデーターが当てにならない感もあります。しかし統計的な考え方は予測の観点からは重要です。東京近辺の私たちは行きたいところが多数で困りますね!(笑。ツーリングシーズン、日照時間を考えて訪れる各地の優先順位を決めるのも一考ですね。

以下は参考になりそうなサイトです。
気象庁
  気温・降水量・日照時間の平年差分布図 [月・季節・年]
The tortoise
  日本各地の平均日照時間
こよみのページ
  各都道府県主要都市の日没時間

上手に活用し、当たれば絶景に出会える確立もあがりそうですね!

注意事項
・西側が大荒れの時
 西日本など天気予報が大荒れをさしていて、夕方までに関東付近も荒れそうな時は無理せずツーリングを控えましょう。前線がある場合は今晴れていても不安定です。夕方前に急に豪雨を伴ったり、最近多い雷雨による死傷の不安もあります。ツーリング中に出会う雨は仕方ありませんが、悪天候の中を出発するのは良いものではありません。雨は視界を奪いますし、路面状態をも悪化させます。2輪には過酷な状況となっています。
・1〜2日前に豪雨が降った時
 山に降った雨は地中に染み込み地盤を緩くする場合があります。豪雨であればあるほど。それから1日〜2日した時の山中の道路などが危険です。昨年04年の台風はよく伊豆を直撃し、多くの道路に土砂災害を引き起こしました。その爪跡は通行止めを長い期間起こしましたね。もしその土砂が、あなたのバイクが通行した際に流れ落ちたら・・・。山道は控えたほうが良いかもしれません。
・台風通過翌日
 荒れ吹いた台風は、周りの雲を巻き込み、吹き飛ばし、ほとんどの場合が翌日の空を青くしますが、強風が続いている場合がほとんどです。強風の高速道路は車体の安定性を奪います。また橋では更に横風が強くなります。重く直進安定性のあるCBR1100XXでもフラつきました。軽い車体のバイクでは尚更気分良くありません。雲が無い分景色は良いかもしれませんが、十分走行には気をつけて行って下さい。



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