水郷の手賀沼へ
緑をもとめて
 
 梅雨真っ只中を満喫!?した那須ツーリングより早や20日。やっと梅雨が明けたというのに、CBR1100XXを購入してからというもの、満足に晴れた日にツーリングが出来ていないのだった。
そろそろ限界である。世間は石綿の話題で持ちきりなのだが、個人的にもアスファルトやコンクリートなど、人工物ばかり目にしている毎日、このストレスを早く開放したいのだ。

 7月27日(水)、午後から夕方まで時間が取れる。わずか4時間しかないのだがむしょうにXXが乗りたい、遠くへ行きたいという気持ちがこみ上げてきた。遠くは無理でも自然に会いたい!
しかし、昨日の大型台風BANYAN(バンヤン)は北東に反れて関東からは消え去ったのだが未だにその爪あとが残っていた。そう、強風なのだ。雨や強風のツーリングははっきりいって楽しさが激減する。4時間しかないし、強風だし、しかも猛暑・・・昼飯を食べ終わるまでに考えよう・・・
・・・
・・・
・・・
13:00、バイクカバーを取り外していた(笑

行き先は、以前『 利根水郷ライン 』を調べた時にそばにあった【 手賀沼 】にした。初めて聞く名前だったけど、この辺なら田んぼの緑にあえるかな、と。あわよくば周囲は気持ちよい道路かな、と。距離も往復80kmくらい、時間にして3時間あれば帰宅できるかな、と。
待望の高速道路
 
 パーツインプレッション『 MRAスクリーンレーシング 』の為にも早く実戦投入したかったので、下道で十分な場所だけど、あえて高速道路を使用した。
私の旅立ちの2つの門のうちの1つである首都高速四つ木IC。かっとぶ気満々で700円を払った。わくわくしてきた^^
合流分岐で万年渋滞の堀切JCTを過ぎ、首都高速6号線へ。ここで一通り速度を出せるかな、と思いきや、混雑していて良くて80km/h・・・orz
想像していたより、台風後の風がきつく、220kgあるブラックバードでもフラついていた^^;
でもやはり高速は楽しい。これがロングツーリングだったらな、と悔やんだTT
強風の首都高を過ぎて三郷JCTから常磐自動車道へ。流石に高速度道路、横風は受けにくい。やっとかっ飛ばすことができるぞ〜。一番左車線行ってまずは60km/hからスタート。ついで80km/h巡航。そして追い越し車線に行って100〜140km/hまで試してきました。しかし三郷から柏って400円払う価値については微妙・・・
(インプレはこちら
柏ICより国道16号線を千葉方面へ。しかしすぐに大渋滞発生、渋滞は国道6号線付近まで続いていたのだが・・・
まぁ国道16号の混雑さはいつものことか、と思っていたが原因はというと、ダンプカーの故障だった(怒
4kmほども狭い車間をすり抜けすりすり・・・(しかしXXの直進安定性は低速でも絶大だと思った)
国道6号線を越して16号線をそのまま千葉方面に進み、桜台交差点を左折する。
するとガラっと交通量が減る。生活感のある並木道だった。社宅なども多く、千葉らしく、空気がのんびりとしていた。
手賀沼
 手賀沼の面積は約650haで、水面の高さは標高約2m、最も深いところは約4m、周囲の長さは約38km、水量は約560万トン。江戸・明治の時代は「つ」の字形の一つの大きな沼であったが、明治から大正にかけての干拓・新田開発のため、北部手賀沼と南部手賀沼に二分されてしまった。北部手賀沼の干拓は戦後も続き、現在の面積は江戸・明治時代の約20%程度に小さくなってしまっている。戦後間もなくまでは、遠くに富士山を望みながら、冬には鴨や雁など多くの野鳥で賑わうとともに、夏には絶好の水泳場であったが現在は環境省の定めるワースト5位に近い程の水質の悪化が原因か、飛んでくる野鳥も少なくなり、水泳にも適さなくなったが、富士山が見えたりする風景は未だに素晴らしい。
手賀沼ふれあいラインは、手賀沼北岸を通る並木道だった。道路と沼との高低さがあまり無く、車に比べてシート高の高いバイクでも立たないと沼があまり見えないのが残念。写真では見えにくいですがしっかり沼が写ってます。しかし広大な水辺の際を走る、ライン1番最初の気持ちよい区間でした。
手賀沼公園で休憩することにした。ここは手賀沼大橋ができるまでの、南岸との連絡舟の発着場だったらしい。いまでは釣堀の拠点と公園になっている。妙に駐車場は混雑しているのに公園には人が少ない。しかし汚れた仕事の無い方たちもベンチ入りされているが。
砂場とアスレチックには専業主婦さん達が子供と戯れていた。なんとものどかで気が休まる光景だ。持参の魔法瓶に入った麦茶で喉を潤した。ふー生き返る。14時の日向の暑さは格別だ。日陰は風のおかげである程度涼しい。
15分休憩して先をゆくことにした。手賀沼公園からの北岸の道「手賀沼ふれあいライン」は、なんだか住宅と商店街のような風景となった。うーん想像と違うな〜。ま、空気はのどかだけどね。
進むと、右手にドーム状の建物発見。一瞬(宗教団体の施設!?)と寒気がしたが、どうやら手賀沼親水広場のようだ。水質強化の拠点として建てられたが、資料館と展望台としても公開しているようだった。
手賀沼ふれあいラインを走っていて気持ちよかった2箇所目はここ、「高野山新田」のカーブ。右手の広大な新田が迫ってくるような感覚を受けて、かつ、中速度で走り抜けられるそのRから、爽快感があった。
岡発戸新田付近は左右を「市民の森」「五本松」公園に挟まれて緑が急激に増えてくる。ちょっと車が詰まっているが、すいていたら気持ちよいアップダウンな道でした。
都部新田の交差点を右折し、新田の中を走る。このどこまでも続きそうな田園のストレートは気持ちよい。あたりは本当に一面の新田で、一気に都会を離れた気がしてきた。も、もしかして、私は今、遠くの道府県にいるのか!?
バイクを降りて稲の近くへ寄ってみた。この萌えるような色の稲がなんとも印象に残っている。心に焼き付けられた。あの台風をも物ともせず、たくましく育つ稲は、後日茨城産コシヒカリにでもなって・・・って書いてたら暖っかご飯にたまごと醤油ぶっかけて、掻き込みたくなってきた・・・お米って美味だよね。日本に生まれて良かったよ。。。
手賀沼東岸の手賀曙橋だ。先ほどの田園からフィッシングセンターの周囲をまわり橋を渡る。もっと沼端を走れると期待している南岸への橋だ。
曙橋散歩道入り口の駐車場。ガラガラで、ほかにトラック(人気無し)、バン(犬の散歩の中年夫婦)のみで、ベンチでちょっと一服。ふー、いいな〜のどかで、緑が香る。。。と浸っていたら、「ぶぉんぶぉん」と。どうやら、族車を子供らが乗り回しているらしい。まぁ田んぼで走るだけかわいいもんだが。夏休みだな〜・・・
さて、今日楽しみだった「ふれあい緑道」だけど、写真の通り、「バイク乗入禁止」とあった・・・orz
どうやら徒歩と自転車のみのコースで、激しく沼岸を走りたかった私はショックを受けた。ああ、バイクで走ったら気持ちよさそうだ・・・
手賀沼の沼面。台風後の風の強さで波立っている。透明度も悪すぎ。
手賀沼南岸の「ふれあい緑道」のMAPを貼っておきます。(クリックで拡大-186KB)
さて、帰ろう。帰りもなるべく沼から離れずに。こんな田園風景の中をまっすぐ走れるのはこれで最後だ。一生懸命においを嗅いで、緑を目に焼き付けながら、楽しみながら走った。
南岸の田園道路を行くと右手に手賀沼大橋行きの交差点に。橋を渡ろうか迷ったが産業道路の感が強くてパス。真正面を見ると道の駅「しょうなん」なんて看板が。沼南っていう意味かな?なんか綺麗なところで、レストランも行ってみたいけど、おなか減ってないし。なんか左手にトラックと白バイがいてサイン会のようだった。
居心地悪くすぐ出発。
しばらく田園風景を進むと右手に某コンビニがオープン準備をしていた。こんなところで売れるのかな!?しかしオープンて大変なんだよな〜2店のオープンをしてきた私は、急に仕事のことを思い出させられ、現実へと引き戻された(汗。
さて帰ろうか・・・
自宅まで
 時刻は15:00になっていた。一番気温が上がっている頃だった。とても暑く、標識に「国道16号」までの案内があったが、行きの渋滞に嫌気が差したので、地図も持たない私は太陽の位置を見ながら、県道51号、280を使用して、なんとか国道6号へでることが出来た。場所は柏から、松戸に移っていた。ここからなら自宅まで10数kmだろう。混雑の水戸街道も気楽になった。ツーリングに出て、いつも思うのは、「折り返しまでの楽しさ」だ。帰りがものすごい渋滞では気分も下がり、疲れも増してしまう。東京に住んでいるものの宿命とはいえ、なるべく楽しいまま帰宅したい。
15:45
帰宅。なんとかすばやく帰ってこれたが、大変なことが起こっていた。なんと、熱いな〜痛いな〜と思っていた内股が、低温火傷を起こしていたのだ。キャブモデルではありえないことだった。FIモデルから、どうやらタンクとシートの隙間から熱風が出ているようだ。むむむ、なんとか対策を練らねば。しかし、遠くへ行きたい。8月は那須リベンジでもしようか、はたまた、福島を再訪するか。
次回のツーリングに思いを馳せながらも、今日の稲の緑を思い浮かべていた。(おわり)
HOME / ツーリングレポート / 手賀沼TOP
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送